【クリア感想】【紹介】『メタファー:リファンタジオ』おすすめ! ペルソナシリーズの発展形

感想
©ATLUS. ©SEGA.

皆さん、こんにちは!

今回は『メタファー:リファンタジオ』のクリアレビューです。

本作は日本を代表するRPGである「ペルソナ」シリーズのスタッフによる完全新作

HARDでプレイして、クリアまでに約90時間かかりました。

はじめに結論。

新奇性は薄いものの、ペルソナシリーズの流れを発展させた今作。やりごたえのあるバトルとおしゃれなUIは相変わらず。プレイ推奨の名作。

ペルソナシリーズをもっと遊びたい方にはおすすめです。

ゲーム性は従来のシリーズを大きく踏襲しています。世界観は全く違うため、新しい味付けが楽しめます。

RPG好きにもおすすめです。

「弱点を突くと行動回数が増える」システムと、かっこいいデザインの融合はこの製作チームならでは。コマンドバトルの到達点を受け継ぐ最新作です。

それでは、本編で詳しくゲームの紹介と感想を書いています。是非、お楽しみください。

プレスターンバトル

真・女神転生3以降、ペルソナシリーズにも踏襲されているプレスターンバトルが採用されています。

『メタファー』では最大4回の行動機会が与えられます。通常は一度の行動で一回分の行動回数を消費します。

しかし、敵の弱点を突いたり、クリティカルを出したりすると、行動回数の消費が0.5回分ですみます。つまり、うまく立ち回れば8回の行動が可能に。敵にも大ダメージを与えることができます。

一方で、敵の高耐性に攻撃を当ててしまったり、攻撃が外れてしまったりすると、行動回数が一気に消費されます。敵にもダメージが通りません。

逆に、行動回数が増減するのは敵側も同じです。

つまり、戦闘において相性や耐性を調整した編成や立ち回りを考えることで有利を取ります

上手くできれば、大きなリターンを得られます。ある程度のレベル差は覆せるのが面白いところです。格上の敵を倒せば、経験値のボーナスもあります。

一方で、難易度によっても異なりますが、失敗すると一気に形勢が悪くなります。

敵の姿から弱点を予想したり、情報を買ったり、実際に試してみたりすることによって、敵の弱点を調べていきます。

本作は戦闘中でもすぐに「この戦闘を最初からやり直す」ということができますので、試行錯誤がやりやすい。トライ&エラーを楽しめるのは良いゲームです。

ジンテーゼと前衛後衛

編成を考えるうえで、耐性の相性のほかにも大切な要素があります。

ジンテーゼ

味方パーティの特定の組み合わせによって、必殺スキルが使えます。

編成の不自由さとプレスターンを2つ以上消費とを引きかえに、序盤から強力な技を放つことも可能。

敵にダメージを与えつつ、弱点を付与するスキルが本当に強い!

プレスターンと相まって、「ずっと俺のターン!」を実現しつつ、大ダメージを与えることができます。

前衛と後衛

前衛は与えるダメージが増加、受けるダメージも増加。

後衛は与えるダメージが減少、受けるダメージも減少。

ただし、遠距離攻撃である魔法などはダメージ減少がありません。

アタッカーは適切な距離感で、回復&サポート&タンク役は後衛で守りを固めて。そういった編成の幅もあります。

ファスト&スクワッド

ファスト=アクションバトル

敵が格下の場合、フィールド上のアクション攻撃だけで敵を倒せます。コマンドバトルに突入しません。サクサクと経験値やお金が手に入りますが、相手も格下のためリターンは少ないです。

手軽で、ローリターン・ローリスク。

スクワッド=コマンドバトル

もちろん、コマンドバトルも可能です。

その際、アクションでどこまでのリターンを得るか、という選択肢があります。

  • アクションバトルで敵を気絶させてからコマンドバトル

先制攻撃でダメージを与える。敵が気絶状態になり、プレイヤーのターンから始まります。

気絶状態だと、敵は行動できないため、プレイヤーの行動回数が増えます。

  • すぐにコマンドバトルに突入する

イーブンの状態からコマンドバトルに突入します。

敵のHPは満タンであり、プレイヤーのターンから始まります。敵のターンでは敵がすぐに行動します。

  • アクションバトル中に敵から攻撃を受けてしまう

これが大変です。敵のターンから始まります。難易度によっては、これだけで一気にやられてしまうこともあります。

経験値稼ぎがやりやすい

ついつい欲張ってアクション攻撃を仕掛けていると、隙ができて敵からの攻撃を受ける。一気にピンチになり、なかなかリスキーです。

一方で、格下の相手で経験値稼ぎをする場合は、「草刈り」と揶揄されるような状態になります。

アクション攻撃ボタンをポチポチするだけで、敵は倒れていきます。

装備したアーキタイプによって、専用の特殊効果もあり、HPやMPの回復、お金稼ぎも容易にできます。

「稼ぎポイント」のご利用は計画的に。

時間の管理

ペルソナシリーズでおなじみのシステムです。メインダンジョンをクリアするための日数制限があります。「〇月□日」までにダンジョンをクリアしろ、といった感じ。

その期日までプレイヤーは、1日につき昼と夜の2回自由に行動することができます。

与えられた日数をいかに効率的に過ごせるかが大切です。

メインダンジョンを攻略する

ダンジョンに潜入すると、一日昼夜の2回行動を、すべて消費してしまいます。

しかし、ストーリーを進めるためには最優先のクリア目標。何日もかけるのではなく、できるだけ一日でクリアしたいところです。

サブクエストを攻略する

もちろん、メインダンジョンのほかにサブクエストも用意されています。

クリアすることで、アイテム入手や、パーティのレベルアップを図ることができます。積極的にクリアしていきたい。

ただし、「日数」がかかります。指定されたダンジョンに移動するだけで数日を消費します。移動中は、プレイヤーの選択できる行動が制限されます。

一方で、移動中にしか発生しないイベントや、育成の機会があります。他のキャラクターが襲ってきたり、読書をして能力をのばしたり、料理をして強力なアイテムを作れたりも。

王の資質を育てる

イベントを進めるためにも必要な「王の資質」。

「王」に必要な力として、勇気、見識、包容力、説得力、包容力の5つのパラメーターが存在します。

プレイヤーはイベントやクエストを通して「王の資質」を成長させていかなければなりません。

王の資質が不足しているとイベントを進めなかったりします。

「王の資質」を育てるためにも、日数を消費します。

フォロワーのランクを上げる

旅を続ける中で、主人公に協力してくれる支援者たち。

彼らとの絆を育てることで、新しいスキルを手に入れたり、経験値が増えたり、様々な恩恵があります。パーティの底上げが可能です。

イベントを進めてランクを上げるため日数を消費します。

育成、レベルとアーキタイプ

一般的なレベルと、アーキタイプごとのレベルが存在します。

一般的なレベルでは、主人公のみステータスポイントの割り振りが可能。

仲間のステータスアップは固定です。

アーキタイプとは、ジョブです

付け替えが可能で、アーキタイプに応じてステータスの補正やスキル、耐性が変化します。

一度覚えたスキルは他のアーキタイプでも使用できます。

アーキタイプのレベルを最大まで上げると、ステータスにボーナスが付きます。

レベル最大のアーキタイプを装備したままで獲得した経験値は、アイテムとして保管されます。

「お気に入りのアーキタイプが最大レベルになって経験値が無駄になってしまう。もったいないから、別のアーキタイプに付け替えて経験値を振ろう!」といった、手間がなくなります。

耐性の相性やジンテーゼが重要な本作で、パーティを崩す必要がなくなるのはいいところです。

ストーリー

三つの国が統一され、異なる8つの種族が暮らしているユークロニア王国。

王子と王が陰謀によって亡くなってしまった。

その下手人とみられるルイは軍務の天才であり、強烈なカリスマ性を持っています。そのため、ルイこそ国王にふさわしいと考え熱烈に支持する国民も多い。

一方で、王子と国王を手にかけたという噂はまことしやかにささやかれています。

主人公は「王子の友達」であり、ルイに対抗する勢力に加わります。反ルイ勢力は王の告別式でルイの暗殺を決行。しかし、まさにその時、亡くなった先王が残した「王の魔法」が発動します。

民の信託を最も集めた者が次の王になる

王の魔法によって、「暗殺」が禁止され、次の王を決めるための「選挙」が行われることになりました。

主人公たちの暗殺計画もとん挫します。次なる計画として、主人公も王として立候補することに。

仲間たちと共通の目的をもって挑む旅路。その中で、困っている人々を助け、支持を得て、新たな仲間も増えていきます。

地図を広げ、王国中を巡る。移動中に流れていく景色。次の都市に到着するたびに変わる雰囲気。

ファンタジーでありながら「選挙」をするという新鮮なストーリー。

トマス・ホッブズの『リヴァイアサン』、選挙・種族に対する現代社会の考え方と物語世界の対比、「ニンゲン」と呼ばれる化け物の存在、同じアトラスのゲームである『世界樹の迷宮』オマージュなどなど。

モチーフがたくさんちりばめられています。

総評

良くも悪くもペルソナシリーズとは世界観の異なる別バージョンとしての作品だと感じました。

戦闘システムが真・女神転生やペルソナシリーズのゲーム性はおおむね踏襲されているため、他シリーズプレイ済みの方にはおなじみの印象になるかもしれません。

ペルソナシリーズのバトルをもっと遊びたい、という方にはおすすめです。

一方で、育成システムはアーキタイプを実装することで、仲間全員が幅のある育成が可能になっています。仲間一人一人の個性も強いため、それぞれに見合った育成を考えるのも楽しいところです。

育成の幅とプレスターンバトルが相まって、試行錯誤が楽しい作品になっています。

敵が湧き続ける稼ぎポイントがあるため、しっかりと稼ぐことで遊びやすくもなります。アーキタイプの経験値も無駄にならず、アイテムに変換してくれます。遊びやすく、おすすめできるポイントです。

基本情報

タイトル メタファー:リファンタジオ

ジャンル RPG

CERO C(15才以上対象)

プレイ人数 1人

対応機種 Xbox Series X|S / Windows / PlayStation®5 /PlayStation®4 / Steam

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